元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

続 市からの依頼で講演をした

 当時の剪定は業者がやっていたが、あまりにもでたらめで、金を受け取るためだけにやっているというのが見え見えの状態であった。それを見逃していた市には責任がある。樹木管理をしているのだから、こんな状態を放置するのはコンプライアンス違反である。見て見ぬふりはいけないと言っているのだ。そこまで金を貰っていないという業者は契約してはいけない。大した手間でもないのに放置した結果、こうなってしまった。

 行政の現場にはよくある事だと思われるが、高圧的な物言いをする人に迎合してしまうことがある。これは許されることではない。法律の執行者なのだから、きちんとにやるべきだ。警察の介入を躊躇してはならない。

 

 今回の我々の剪定に対して、批判的な人も居る。些細なことをネタに無茶苦茶な論理で接して来る。一度とんでもないことを言ってきたことがあった。町内会の人も集まっている場で、「家の前にこんなに枯れ葉が飛んでくる。さっさと切ってしまえ。」と、袋に入れた枯れ葉を置いて行った。しかしその枯れ葉を分析すると、8割以上が公園の雑木林からの葉っぱであった。その報告をすると、どういうわけか、その人は家を売却して引っ越してしまった。

 この話をしたら笑い声が起きた。客観的な分析は必要である。

 それと、市がやっていた時以上のことを要求する人も現れた。土を掘り繰り返して地下茎を除けというものである。これはある理由でやるべきでない。ここまで話をしたところで、受講者に疲れが見えたので、話題を変えた。

 一部の植物には、その根からある成分の薬物を出して他の植物の成長を妨げるものがある。有名なものはセイタカアワダチソウである。この働きにより、日本中にセイタカアワダチソウが繁茂するようになってしまった。しかし、それに打ち克つ植物がある。

 それはススキである。堤防がセイタカアワダチソウに覆われていた時期があったが、最近はススキと混在している。そのうちにススキだけになるであろう。よく考えると、日本には「ススキの原」があちこちにある。それはススキが他の植物を駆逐した結果である。日本人はススキに対してはあまり嫌悪感を持たないようで、それが放置されている。

 他にワサビの話もした。ワサビの根から分泌される物質が他の植物を寄せ付けないが、それが強すぎて自分自身もやられてしまう。だから流水の中にしか育たない。清流でなければならないという誤解があるが、泥水でも流れていればOKだ。

              (この項続く)