元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

続々 市からの依頼で講演をした

 市役所が連れて来たコンサルの話をした。実にいい加減なことを言って金儲けをしている連中である。こんな奴らに金を払ってはいけない、と力説した。

 例の街路樹半減計画である。当市は緑化率が低く、木を切ったらその緑化率がますます低くなるのに、その基本的な数字を調べもせず、切らせようとした。しかも”洗脳”という手を使って。

 洗脳についてはここで書いた。心理学でいう洗脳は、かなり簡単に成功する。行動の選択肢を少なく見せるだけで良い。街路樹を半分にする」、「全部切る」の二つの選択肢の中から選ばせるのだ。選択肢が二つだけしかないはずはないのだが、それでもひっかかる連合会長は居た。いくつかの地域で街路樹は歯抜けになってしまった。このような無能なコンサルを連れて来た責任は重い。

 コンサルは、ある有名広告会社の社是に書いてあったことを実行しているように見える。その社是には、

「惑わせよ、頼らせよ、縋らせよ」とあった。客を混乱させてどうしたらよいかわからなくさせ、ある提案を示して助けてやる。そして助けてやらないと何もできないと思わせるのである。これは、まさに洗脳である。

 事の発端は、市全体の内で、当自治会連合会の周辺の剪定費用が、市全体の植栽整備費用の60%以上を占めていることであった。面積比では20%程度であったにもかかわらずだ。しかし、それは全く当たらない。この地域の固定資産税は他地区と比べてはるかに高い。すなわち緑に対する対価は十分に払っている。しかも、分譲時に「緑豊かな住宅地」と謳っていたのである。したがって、そんなことを言われる筋合いは全くなかった。コンサルの連中にそれを言うと、急速にトーンダウンしたのは急所を突かれたからだ。

 もともとは、剪定費用を減らしたかったのである。それなら最初にやるべきは、剪定を一部の異常な住民の突き上げによって毎年していたのをやめるべきであった。これは明らかにコンプライアンス違反である。市の規定では3年に一回である。その次はどうすれば剪定費を下げることができるかを考えるべきであったのだ。

 

 この話は聞き手の職員の皆さんには深く沁み込んだように感じた。

                                                     (この項続く)