元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

不当な要求

 最近、表題の要求があって、それを排除するのに手間がかかることがある。

 先々回の老人の「枝を切れ」騒動もそうだ。それが法律上どうなっているのかを知れば全く問題にもならぬことを、無知であったり、面倒だから、役所は受け容れてしまう。その結果、血税は意味のないことに費消され、予算が無くなり、財政赤字が増大するという結果になる。今回はそれを断ち切る糸口が見つかったわけだから、それだけでも市は感謝してほしい。

 

 この町内にはとんでもない不当要求をする人が居るということは地元の人から聞いていた。問題が起きて、自治会にも入っていないそうだ。ゴミは別の場所で出すと言って、地元では出さないから、当然ゴミ当番もやっていない。

 向かいの小公園の落ち葉が飛んでくるからと言って、必要以上の剪定を市に要求し、なおかつその時にゴミをこちらに来させるなと、ネットを張っての作業を強要したそうだ。犬の散歩をしていると、小便、糞をさせるなと怒鳴る。一度筆者も怒鳴られたので、何がいけないか、そのオバサンに聞いてみた。

 曰く、「ここの公園は子供たちが遊ぶところです。犬を連れてくると汚い。貴方はそんなことも分からないほど、常識がないのですか。」

「ほう、犬の糞をきちんと回収していますが、これは市の条例に従っているのです。何も悪いことは無いですな。貴女はここに野ネズミが居ることを知らないのですか。それを捕るイタチも走り回っている。その連中にも大声を出して追っ払っているのですか。また、鳥も来ていますね。鳥にもそうしているんですか。鳥のフンは一切落ちていないということですね。それはごくろうさんですな。ともかく私は犬の散歩に来ますから。」と言って帰って来たが、背後で近所中に響き渡る、凄まじい怒鳴り声が聞こえた。ヤクザと同類である。

 いつもこんなことをやっているのだろう。そのせいか、その小公園では子供たちの姿を見たことが無い。先日も犬の散歩中に怒鳴られた。亭主もいるようだが、何を考えているのだろう。

 

 早朝より電話が鳴った。隣の町内の人からだ。その人は青パト(交通安全パトロールをする車)に乗っているという。「お宅の町内に入ると、街路樹が茂って街路灯の光を遮っている。交通事故が起こる。街路灯が用をなしていない。さっさと枝を切れ。事故が起きればお前の責任だ。」と言う。現場はよく知っているが、そんなことはなさそうだ。犬の散歩コースの一つであるから、見に行った。

 別に問題はない。夜にも見に行ったが、街路灯の光の60%以上は地面に落ちている。十分だ。隣の町内を見に行った。街路灯のあるところの街路樹は、すべて根元から切り倒されていた。それが良いのか、こちらが悪いのかはそう簡単には言えないことだ。自分の判断には間違いがないと信じる単純な人なのだろう。市に文句を言ったらしいので、こちらからも電話して、言うことを聞く必要はありませんと伝えた。担当者は安心したようだ。

 街路樹の強剪定をやめて2年経つ。木はよく茂って勢いが良くなってきた。望ましい姿に剪定すれば素晴らしくなるだろう。

 

 バスの屋根に街路樹の葉や枝が当っている。危ないじゃないか。というのもある。これはほとんどの場合、問題ない。国土交通省の基準によれば、太い幹枝(こんな言葉があるとは知らなかった)でなければ、枝が当ったりするのは許容範囲とある。そりゃそうだろう。そうでなければ、全国の街路樹の大半は切らねばならない。町内の邪魔な幹枝は既に切り落としてあるから問題ないのだが、妙な正義感からか、こういうことを言ってくる人は多い。

 自分だけの判断基準がどこでも通用すると考えるのは間違いなのだが、それが分からなくなる例は多いようだ。