「市役所より、はるかにお役所的な会社がある。」と言ったら笑い声が起こった。それは電力会社である。
電気事業法では電力供給の公共性を鑑み、他者の所有する空間に空中線を張ることを許可している。また、樹木等の障碍があるときには電気の安定供給を最優先して、それを切ることが許されている。しかもそれは電力会社の義務でもあると書いてあるのに、高圧線に触っていることを知らせると、「市役所に切らせます。」と言ったのだ。ここで、聞き手は爆笑した。過去に遡って調査し、金を取り戻すようにと言った。
街路樹の中には高さが問題になるところがある。自転車で走ると頭を打つところがあったり、街路灯を邪魔しているものもある。毎日の犬の散歩時にチェックし、脚立と高枝バサミで切り取る。町内は9丁目まであるので、カレンダに従い、月3回程度見廻っている。交通標識の妨害になるところはすべて切り落とした。
現在までの経過報告はこの程度である。今後の見通しについても話した。
街路樹の嫌いな人はある程度の比率で存在することは理解している。それ以外にも情報不足で誤解している人がかなりいる。連合会からの「お知らせ」を年、2,3回発行してきたが、読んでいない人が多い。伝わっていないから、不満が大きくなり、結果として直接怒鳴り込んでくる人が居る。こちらも慣れて来たので、きちんと答えると、文句は言えなくなるが、不満は完全には解消しない。広報活動を充実させるべきだという意見を戴いている。それには新聞発行をする以外ない。これについては、新組織で準備が進んでいる。
（この項続く）
