元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

電力会社による剪定

 当町内には 6600 V の電路の障碍となりうる高さに伸びた街路樹が3本あった。いずれも、1年前の剪定で切ってもらっていたはずなのだが、あっという間に伸びて、法定離隔距離を下回るところまで来ていた。望遠鏡で見ると、切った部分は生長点の上である。要するに細い枝を切って、用が足りたと思ったのだろう。

 専門家は「駄目だ。天を留めてないからだ。」と言う。植物は幹の先端部分から伸びていくので、そこを切り落とさないと同じことを繰り返すことになる。1年前、電力会社が連れて来た剪定業者に任せて立ち会わなかったのが間違いだった。今回は直接の指示をした。

 先ごろ横断歩道の標識を隠しているので切った木は、再度剪定され、少々惨めな状態になった。これは機能を最優先せざるを得ないから、仕方がない。秋の剪定時期まではこのままで行く。秋は透かし剪定を行う。この透かし剪定はややテクニックを要する仕事で、丸坊主の強剪定とは違う。

 この木が一番よく伸びるようだ。また電線が他所より少し低い部分でもある。

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風で電線が揺れると触るところまで来ている。

 

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生長点の部分を切り取ったので、当分は安心だ。

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交通整理の人は手慣れた様子である

  剪定作業は高所作業車およびごみ処理のパッカー車を持って来て、作業員警備員合わせて6人および電力会社員2人でやっている。大きな音もするので、近所の人が外に出て見ている。

 高圧線の下の方の電線、通信線が木に触っているから、切ってくれという人が必ず出て来る。それは全く問題ないと説明しても、納得してくれない。会うたびに文句を言われる。対地電圧が100 Vしかなく、枝葉に触れても絶縁が保たれる材質であるから、20年以上持ちますよ、と言っても納得しない。いずれにせよ、それは自治会の仕事ではなく、電力会社、通信会社の仕事であるとお断りすると、通信会社にねじ込んで、電話線に防護管を巻かせたようだ。 

 その方は、「電柱が傾いているから直すように言え」とも言ってきたが、測定すると1°も傾いていない。必要以上の潔癖症なのだ。ご家族は大変であろう。

 

 全町内の街路樹を見た限り、しばらくは問題が起きないだろうと予測する。今回の電力会社の応対は合格である。先回のように「市役所に切らせます。」とは言わなかった。それを言ったら、市役所ではある対応をするように手筈が整えてあったが、役に立たなくて幸いであった。