市役所は自治会に対し、まちづくり協議会というものを立ち上げるように要請している。これは総務省の役人の作文であり、何を言いたいかは分かる。しかし、あまり意味のないところもあると感じている。
はっきり言ってしまえば、市役所の下請けをすることのように見えるのだ。いくつかの事例を見たが、自治会組織率が4割台の街と9割以上の街とは話が違うはずだ。
見せられた事例集の中には、市役所の分室が引っ越してきたようなものもあった。公務員しかできない仕事もある。それを市民のボランティア精神で乗り切ろうというのだ。それではすぐに疲弊する。
「ボランティアはタダではない」と言い切った。多少のざわめきがあった。市役所のある部分の代わりをするわけだから、当然対価が支払われるべきである。それが、横に連携しているいくつかの組織(老人会、民生委員、PTAなど)の活動資金になればよい。
今回、街路樹の剪定という単純な話から始まったが、多くの人たちの連携が生まれそうである。演者の予想外の話もあって、少々どぎまぎしている部分もある。
思わぬことで、このような高い席を戴き感謝する。