今日の作業場所は手間がかかりそうで、事前に住民と接触することが必要であった。
この分譲地が形成されたときに計画的に植えられたもの以外が、かなり植えてある部分があるからである。厳密に言うと、市有地に勝手に植えてはいけない。しかし、遠くから眺めるとある程度の手入れもしてあり、それほど違和感もない。ただ、元からあるクスノキとの干渉があるので、一部分は取り除かねばならない。前自治会長経由で連絡し、作業開始前に要望を聞いた。
大半の要望は受け容れた。驚いたことに、我々の剪定グループに加入したいと仰る。これは素晴らしいことである。目の前の公園の木を増やしたいと仰る。専門家の指導の下、やってみる価値がある。「文句を言う前に参加する」という姿勢は素晴らしい。
逆に文句だけを言いに来る人がいる。3日前の作業時に、「ここに花があったのにどうして刈ってしまったのか」と問い詰めるのである。そこは胸まである雑草の塊であった。誰が見ても単なる放置された雑草地である。
ひょっとしてそのご本人が植えたのかもしれない。それならそこまで放置せず草刈りぐらいすべきだ。花が整然と生えていれば、誰でも避けて刈る。他人が植えた物なら文句を言う筋合いでもないだろう。この種の身勝手な正義感というのは迷惑そのものだ。自分が相手の立場になったらどう考えるかという基本的な思考が足らない。
今日の作業場所にはこの4本脚の支柱がある。何の役にも立っていないのに、張り出していて迷惑そのものである。チェインソーで切ると、地面から多少の飛び出しが残って、躓く可能性がある。それを大ハンマーで叩き込んだ。一箇所5回の打撃で沈める。この種の仕事は経験があり、20年のブランクがあっても一発の外れもなく打てたが、歳を取ったので40発の打撃でやめた。そうしないと明日は立てなくなる可能性がある。
