元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

剪定の単価

 剪定には二種類ある。強剪定と弱剪定である。前者は大きな枝を半分くらい切って丸坊主にすることである。次の年にはその切り口から細かい枝がたくさん生えて来る。これを毎年繰り返している。その単価は驚くべき値段である。23,000円!!! 

 この仕事は難しくない。適当に切れば良い。木の性質をわきまえている人が、職人芸で切るわけではないのだ。アルバイトでもできる単純作業である。この価格の半分は国費から出る。街路樹は道路に植えてあるので、潤沢にあるガソリン税を財源として払ってくれる。この23,000円は全国共通で、いわば官製談合であると言ってもウソはないだろう。残りは市の負担である。

 業者にとっては街路樹の剪定は金の生る木である。やりたくてたまらない。2日で40本もやれば100万円近く丸儲けである。

 弱剪定は、これぞプロの職人芸である。難しい。ところがこれをやっても補助金が出ない。即ち、市はやりたくない。

 我々の連合会はこの職人芸ができる人材、設備を用意できる。しかも上記の半額よりも安い価格で出来る。今まで垂れ流しで税金をばらまいてきた怠慢行政から脱却し、住民が納得する剪定を提供できる。今までのように、住民から「葉っぱが落ちるから切れ。」と言われてホイホイと切らせていたのとは違うやり方で、紅葉を楽しみつつ、落葉を減らす剪定をしようというわけだ。

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 市長はこれに乗り気である。支出を減らし、住民との協働で目的を達するというpppの考え方である。しかし市役所はこの1年近く、拒絶してきた。(市長は左端の人物。7月の現地視察で当方の考え方に賛同した。)