早速回覧を廻し、「今年は剪定がありません」と伝えた。落葉は自然現象であるから各自で清掃していただく事にし、そのためのゴミ袋は自治会長に申し出れば受け取れるような手筈は整えた。
下枝切りのボランティアを募って当日の朝を迎えた。予想の5倍ほどの人が来て下さり、街路樹の無い町内からは助っ人が来て下さった。軽トラックを出してもらったので、大きな枝の処理に利用した。
けがをされるといけないので、自治会員には脚立の使用はやめて戴いた。連合会長のみが梯子を用意し、太い枝を落とした。信号機が見えないという市の主張は正しくない。ちゃんと見える。しかし、カーヴ・ミラー、「止まれ」の標識は一部見えにくいものもあったので、枝を数本切り落とした。太い枝は重さが20 kg以上もあり、軽トラックがないと運びにくかった。小枝を落として太い部分だけを運んだ。小枝は細かく切って、ゴミとして出す。
照明の下の部分はすべて切り落とした。この写真の部分は夜間歩くと10倍も明るくなったように感じる。光が落ちるのを邪魔するところは、完全に取り除いたからだ。多少やり過ぎのように見えるが、こうしないと意味がなかった。先端を切り落としたので、もう上には伸びない筈だ。
役に立たない支柱を取り除いた。切ってみたが、やはり完全に引き抜きたい。しかし、あまりにも固く打ち込んであるので、そう簡単には抜けない。
太い19 mmのボルトを差し込んでネジを締め、長いテコで抜いた。驚いたことに長さが190 cm以上ある。抜けないわけだ。この支柱は幼木の時の支えで、26年前には意味があったが、すでに何の価値もない。視界を遮るので、取り除いた。
住民たちは驚いた。あまりにもすっきりしたので、
「違う街に来たような気がする。」
とまで言う人が居た。
できあがりはこんな具合だ。向かい側は未施工である。
整備された街並みは不動産価値を上昇させる。自治会員は身をもってそれを感じたに違いない。