元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

落葉は自然現象

 市役所の言い分は、住民からの苦情(樋が詰まると言うらしい)が多いから、強剪定(丸坊主にする剪定方法)をしているという。冗談じゃない。民法では飛来物による被害は免責としている。もちろんこの間の台風で何かが飛んできたとしても、それが故意あるいは重度の過失でない限り免責だ。不可抗力である。
 市は長年、この種の苦情処理として、バカ高い費用をかけて強剪定してきた。1本あたり2万3千円ほども掛かるという。
 筆者は最高裁でこれに関する判決があったのを覚えていた。その判例を探し出すのに多少苦労したが、見つけた。

落葉は自然現象であり受認限度を超えておらず管理者に責任はない」(昭和61714日/最高裁判所第二小法廷/判決/昭和59年(オ)第142号)

 これでわかったことは、今まで市がやって来たことは違法である。不当な要求に屈して多額の税金を浪費したのだ。これは行政訴訟の対象になり、市長に賠償させることができる。
 よその市の対応を調べると、市民に対して清掃をお願いしている。これが正しい姿だ。道路標識が見えない時は市がやるようだが、地元民がやっても何ら問題ない。
 稲城市では、電線に掛かるときは「東京電力やNTTなどが剪定する」とある。

 市が今までやって来たことは一体何だったんだろう。しなくても良いことを多額の税金をばらまいて、やってきただけではないか。
 落ち葉を入れる袋くらいは市が配ってもよいが、それ以上のことは全くするべきではなかったのだ。これは大問題だ。今やっている市議会で取り上げるべきことである。

 金がないと言いながら、浪費するこのおかしさに市民は怒りの声を上げるべきだ。市民に向かって、落葉処理を手伝ってください、下枝払いに協力してくださいと言えば良いことだ。自治会の中でボランティアを募ればできる。それによって、資産価値が上昇するだろう。