元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

まちづくり協議会って?

 大雨の日、市の自治会連合会の研修視察で、大阪の豊中市に行った。この地が先進的な試みをしているという話だった。


 最近、このまちづくり協議会なるものに関する会合が多い。一体何をするものぞ、という感じがあった。
 自治会、PTA、老人会、民生委員、子供会などを一つにまとめ、横串を差して一体化するような話を何度も聞かされてはいる。
 それによって、市役所の人員が減り、税金が減るなら賛成したいが、実際には減らないようだ。市役所の人間が楽をできるような感じがしている。下の図は豊中市で戴いた資料である。書き込みはお許しを戴きたい。

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 今回の視察はそこを見るためのものであった、と理解していた。ある地域の代表が来て細かく話をしてくれた。最近あった地震の後で、困っているお年寄りを助けた話、しかも、それが学生たちの自発的な活動であったと聞くと、なかなかすごい話ではないかと思うではないか。

 ところが、豊中市の広報を見ると、自治会の組織率は約44%とある。当市の半分以下である。市の広報はどうやって配っているのかを聞くと、なんと市が全額を負担して業者に頼んで配達しているという。しかも街路灯は府と市の所有で自治会とは関係がない。それなら自治会の存在価値がないと、大半の人が自治会に入らないし、それがもともとない地域もあるそうだ。

 それを聞いた瞬間、出席者の中からため息が漏れた。一体何をしに来たのか。何の参考にもならない。
 こういうところではまちづくり協議会はそれなりに価値があるだろうが、当市の場合、自治会がすでに同じ役割を果たしている。まさに屋上屋を架すようなものであるという意見も出た。

 昨年は島根県の過疎の田舎に行ってまちづくり協議会の様子を見たが、それも当市とはあまりにも違い過ぎる環境で、何の参考にもならなかった。視察先を決めたのはいったい誰だ、と怒り始める人もいた。

 たぶんこれで、当市のまちづくり協議会設置の芽は摘まれたと考える。予定では次の日も同じ市役所に行って討論をするはずだったが、大雨で道路が不通となり、日本海側まで出て大廻りで渋滞の中を帰って来た。
 市長が何か目新しいことをやって点数を稼ぎたいのだろうが、中身は無意味である。
 小中一貫校の設置も流れたし、あの市長の命運も尽きかけているのではないか。政治家は実務能力で評価すべきだ。

 歴史上の無能な政治家は国内問題が行き詰まると、外交問題で目を逸らせた。なんか似ているような気がするのは私だけか。