大阪の橋下市長

　橋下氏が市長だった頃、赤十字は大阪市から追い出された。

　市長とか知事は赤十字の支部長になっている場合が大半である。これはおかしなことである。公務員が特定の企業の手先になるのである。赤十字は一般企業である。

 

　報酬は無さそうに見えるが、実は裏がある。退職後、その集金金額と年数に応じて、ヤミ年金をもらうことになっている。橋本氏は弁護士だから、そういうところは敏感だ。賄賂になる可能性を見破ったのである。収賄は、事前であろうが事後であろうが成立する。

 

　当市の市長は、清潔さを謳って当選した30台の若造である。しかし、赤十字からの金はもらうつもりなのだろう。赤十字を追い出さない。

　福祉総務課という部署がある。その仕事の内容は、「民生(児童)委員、保護司、日赤事務などに関する仕事をしています。」とある。税金で赤十字の集金を応援しているのである。

 

　連合会長が集まる会議で、このことをすっぱ抜いた。みな呆然としていたが、あとで何人かが接触してきて、「理屈が分かった。赤十字はおかしい。」

と言う。「我々が苦労して集めた金が、こういう形で市長に回っていくのは許せない。」

 

　その通りである。寄付は浄財である。赤十字本体は何の努力もせず、自治会員をだまして使っているという構図が暴露されたのだ。