親戚の結婚式があって、その留守中に自治会の総会があり、くじで自治会長になってしまった。何か怪しい感じもあるが、まあ仕方がない。そうこうしているうちに、自治会連合会があるからそれに出席せよと連絡があった。自治会長引継ぎの書類を見ていると、「連合会には年に3回ほど行けばよいだけ」とあり、何かよくわからない形式的な会議なのかもしれないと感じた。
宝くじなど一度も当たっていないので、こんな時に運を使ってしまうのは癪な話だが、仕方がない。
素人が連合会長になってしまったのだが、今までもずっと素人が1年ずつやって来たようだ。会計簿を見せてもらうと、お金が随分ある。年度予算の3倍近くあるではないか。とんでもない話だ。必要のない金を集めているということである。
一般論で言うと、年度予算ほどの残高があれば、安心して運営できる。残高のトレンドを見ると、毎年増える傾向にある。おそらく、今までの連合会長さんは、残高を減らすといけないと思って、安全サイドに舵を切っていたのだろう。目的がない残高増加は、感心しない。何百万もあれば、悪いことを考える人も出てくるかもしれない。
会費を半額にし、出費を増やすべしということになった。アイデアを募ると、自治会館が欲しいとか、街路灯のないところがあって、放置自転車の捨て場になっているからそこをを明るくしようとか、バス停の屋根が短く、利用者が多いのに皆困っているという話が出て来た。
それならそういう方面にお金を使っても良いということになり、早速調査を開始した。