元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

自治会館を建てる

 これは筆者が7年前に連合会長になったときからの懸案である。連合会長就任後の総会で何をしたいか、何をすべきかを問うたのだ。1番がこの自治会館の建設、2番がバス停の整備であった。バス停はすぐに動き出して解決したが、自治会館は金額が大きいので、市への要望を毎年出していたが、進捗がなかったのだ。

 よそにはどこもあるのにこの地域だけがない。学童保育に必要な場所がなく、隣の地区の不動産を借りている。また、自治会の集会は、小学校の体育館を借りねばならない。冬は底冷えがして、どうかなりそうである。老人会も、場所がなく、公園の作業員詰め所を借りて会議を開いている。その他、様々な小集会を開くにあたっては、近隣の公共施設を事前に押さえて借りている。自前の自治会館を持ちたいという気持ちがあった。はじめは公園の作業員詰め所、倉庫を改装増築して、その目的に合うものを作ろうと考えていた。

 市長の巡回視察のときに、それを申し出たが、公園の維持には様々な法律が絡み、作業員詰め所は変更できないということになった。しかし、自治会館を作りたいというのが、連合会の意思であった。

 それから2年、街路樹剪定が順調に動き始め、当初は予算カツカツの状態であったが、次年度は多少の余剰金が出るようになった。老人会にも話をして、賛同を取り付け、どこに作るべきかを模索していた。

 近くの公園の西の端に草や木が無秩序に生えている細長い土地があった。それは高速道路に面していて、市は高速道路のものだと認識し、高速道路運営側は市のものだと思っていた。木が生い茂り、台風によって倒れて落ちれば、交通の障害になるかもしれない。それを自治会員が市に通報したので、市はそれがどこに所属する土地なのかを、調べ始めた。

 調査の結果、市の土地であることが判明し、アセット・マネジメント課は総動員でその幅10から14m、長さ300 m程の面積の樹木を切った。高速道路側も車線規制をし、高所作業車で協力してくれた。

Nexcoの協力

 こうして出来た細長い空き地は市のものになったので、それを自治会館用地として貸してもらえないかと、交渉を始めた。このあたりの地質に詳しい方に聞くと、崩れることはないという話だったので、整地にいくら掛かるかの試算を始めた。

 その後、市に再度確認に行くと、あんな場所より公園の中の土地を提供しましょうと言う。それはありがたいお話だ。小学校の向かいにあって、学童保育の場所としても最適である。駐車場もあるから、送り迎えにも便利だ。現在、学童保育は決して便利な場所にあるわけではないから、公園内に出来れば、保護者は助かる。

 ただ不思議なのは、公園の中に建てるように希望していたが、法律で禁止されているとのことであった。今回は良いと言うのでその矛盾を問うと、法律が変わりましたとの答であった。法律がどのように変わったのかは調べてみたい。

 そもそも、剪定のお金は市からの補助金であった。1年目は様子見で、ギリギリの金額を渡されたが、2年目以降は余剰金をまちづくりに充てよ、という趣旨であった。毎年の余剰金を積立て、ある程度貯まったところで、建設に踏み切り、不足分は寄付を募るということを市は薦める。今流行のクラウド・ファンディングである。寄付者にはこの場所の使用料を割り引くなどの恩恵を与えることになるだろうから、かなり面倒なことになるだろうから、やりたくない。

 剪定関係の支出を監査し、無駄がないかを調べている。市からの補助金の使途を市は監査しないが、補助金を受け取った筆者が、唯一の監査者である。支出と領収書を対比している。