元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

犬による咬傷事件

 近くの公園はかなり大きなもので、近隣公園という分類だそうだ。そこには沢山の人が散歩に来る。大きな芝生広場があり、子どもたちが遊んでいる。そこに犬を連れてくる人が居る。紐は付けているが、犬は小便をし、たまには糞をする。大半の人は持って帰るが、たまに落ちているのを見つける。すぐに回収するが、その糞がどの犬のものかを調べるのはむずかしい。

 犬を連れてくる老人がいる。その人は歩けないようで、電動カートに乗っている。犬はハンドルに紐を掛けているだけで、よく逃げて走り回っている。おそらく糞の回収はむずかしいだろう。

 先日目の前で事件は起こった。老犬を散歩させている人に向かって、その老人の犬が襲いかかった。老犬は為す術もなく噛まれている。それを払い除けるためにその飼い主は襲いかかった犬の紐を持って引き離そうとした瞬間、右手を噛まれた。手にぶら下がっていたから、よほど強く噛まれたのだ。

 手袋をしていたので大したことは無いと思ってその場を離れたのだろうが、2分もすると血を流しながら戻ってきて、「手袋を取ったら、かなり深い傷だ。貴方はどこの人ですか。」と飛びかかった犬の飼い主に問い質した。

 驚いたことにその老人は、「咬まれたのか。そういうことはよくある。わしも咬まれた事がある。お互い様だ。」と言った。これはひどい。住所も名前も言わない。

 咬まれた人は怒り、携帯電話で、そのでたらめな応対を撮った。警察に行ったようだ。その後警察が来て、その老人に名前を聞くがまたしても言わない。警察官も呆れていた。咬まれた人は病院に行った。老人は警察官にふてぶてしい態度で、「犬に噛まれたくらいで大騒ぎするな。」などと言ったので、警察官は怒った。

 後で聞いた話だが、警察には「公園で警察官が老人に怒鳴っていた。」と苦情の電話があったそうだが、それは警察官にお気の毒である。老人が100%悪い。

 

 困ったことである。犬を制御できない人が公園に来て犬を放している。起こるべくして起こった事件だ。この人の家族にも責任の一端はあるだろう。何が起こるか予見はできる。場合によっては「未必の故意による傷害」ということにもなりかねない事案だ。

 市の条例を調べている。公園での規則はなさそうだ。犬を連れてくる人は犬を制御しうる人に限るという項が必要だろう。市会議員には条例の改善を申し入れているが、あまり細かい規則を決めると、最終的には公園に犬を連れてきてはいけないということにもなりかねないから、慎重に調べている。

 しかし今回は、被害者が防刃手袋(警察官が刃物を持った犯人を取り押さえる時に使う)というめったにない極めて丈夫な手袋をしていたからその程度で済んだが、子供が素手の状態で噛まれたら、指がちぎれる可能性があった。噛まれた人は指の神経を傷めたらしく指がしびれると言っていた。これは由々しき事態であるにもかかわらず、一部には老人を擁護する人もいる。

 唯一の楽しみである公園に犬を連れてくることができなくなった、というものである。それは明らかに間違っている。人に迷惑を掛けないというのが前提でなければならない。

 自治会連合会の綱領に、「地域の安寧を保つ」というのがある。これは大切なことである。