当町内には毎朝ひどい渋滞を起こす交差点がある。住民だけなら大したことはないはずだが、高速道路のインターチェンジからの抜け道があって、外部の車が半分以上だ。市に対しては交差点の改良を働きかけているが、後5年もするとすぐ近くに立派な道ができ、殆どはそちらに行くはずなので、金は掛けられないと言う。昨年の市長による視察の時に現場に案内し、ある写真を見せた。
それは東京調布市の国道20号(甲州街道)の交差点である。広くない道を4車線にしているが、交差点の右折路線幅を捻出するために、側溝部分を道路として活用している。即ち両側で計 1 mをひねり出し、他の車線をわずかに狭くして右折路線を作っている。その幅はとても広いとは言えない。右折路線の幅は 2 mほどだ。要するに4車線に1 m足して5で割っている。
それでもその右折路線は渋滞を大幅に緩和している。日本の小型車の幅はその中に入るからだ。市長は「これは良いアイデアだ。とりあえずやってみましょう。効果があれば市内全域に広げましょう。」と言ってくれた。
その後、かなり時間はかかったが、年度末に線引きをし、本日看板を3枚付けた。
2車線に1m足して2.5で割ったことになる。右折車が右に寄っていればかなりの確率で左を抜けられる。どさくさ紛れに街路樹を切ろうとしたので、それはやめさせた。
あと一つやるべきことが残っている。それは相手の太い道の中央に誘導線を描くことだ。交差点の真ん中まで出れば、それだけで3台ほどが右折の姿勢になり、黄色信号で確実に曲がれる。これだけでもかなりの効果の筈だ。加藤課長はもうすぐやりますとは言ってくれているがどうなるであろうか、見守っている。