「道路を掘って、古くなったヴァルヴを外しますから、数時間ご迷惑を掛けます」
と挨拶があった。妙に低姿勢で不思議ではあるが、了承した。
工事はすぐ終わり、穴を仮舗装した。2週間ほどすると仮舗装がめくれあがって、これはまずいと思ったところに、本舗装の機械を持って来て直していった。それで終わったと思ったら、現場近くの人から、
「停止線の白線がない」
と連絡があった。停止線の部分の舗装を外してしまったのだ。これはまずい。
交通事故が起こると、白線の有無で、一悶着ありそうだ。事故はいつでも起こりうる。
ガス会社のフロントに出向き、事の顛末を話した。
「交通事故が起こると、あなたの会社は責任を問われるよ。」
と伝えておいた。
非常に恐縮してお礼を言われた。そのうち線を引きに来るだろうと思っていたが、なんと夕方そこを通ったら、すでに線が引いてあった。
こちらから言ったから引いたのか、たまたまその日に引きに来る予定であったのかは判らぬが、これでOKである。