元 連合会長日記

2015年春から自治会連合会の会長をしていましたが、7年で辞めました。。

街路樹の植替え

枯れたシラカシの苗木

 しばらく前に枯れた植木が3本あった。市に植替えの要望を自治会長が出していた。知らないうちに苗木が植えられていた。有り難いことである。

 支柱があるから、倒れることはないだろう。以前のものと比べると、細い支柱である。成長とともに用がなくなれば除去することになる。その時期は結びつけている紐が切れたときだそうだ。3年ほどの時間である。

 

 街路樹の生えていたマスを機械で掘って根を除去し、新たな苗木を植えるのはなかなか大変な仕事だ、重機を持って来て掘らねばならない。市はよくやってくれた。小学生が炎天下を歩いて帰る時、日陰伝いに歩いているのを見ていたので、これですこし安心できる。このあたりは道がわずかに曲がっていて、うっかり飛び出してぶつかる事故もあった。街路樹があれば助かることもあるのだ。

降雪

公園で雪遊びをする子供たち


 この地方には、年に1回はまとまった量の雪が降る。先日は 25 cm以上積もった。気温がそれほど低くないので、2日も経てば溶けていくが、公園の木や街路樹はかなり折れる。折れた枝は回収し、太いものは薪として処分し、小枝と葉は粉砕してコンポストに入れる。

 

 雪の降る日の前日は西風が強い。その風で倒れる木もある。そういうのは枯れ木だ。雪が載って折れるのも枯れた枝が大半である。公園の桜の木は生育が良くない。専門家に言わせると土が悪いそうだ。植える前に油圧ショベルで 1 m角程度の穴を掘り、客土をせねばならないのだそうだ。このあたりは痩せた土地で、さらに下が岩なので根が入りにくいのだ。

 桜の木がもう少しよく育つと花もきれいになるはずだ。専門家の意見を聞くと、施肥をするべきだ、と言う。やり方を教えてもらった。

 足踏み式の穴あけ器があるのでそれを、踏んで25 mm径の穴をあける、そこに25x30x30 mmくらいの豆炭状に成形した肥料を押し込む。極めてゆっくり溶けて木に吸収されるのだそうだ。

 公園の木を半分ずつのグループに分けて施肥の有無でどう変わるかというテストをするつもりだ。

 

 

 

伸び過ぎたメタセコイア

20 m以上になったメタセコイア


 連合会長をやっていた時から、苦情のあったメタセコイアの木である。30余年の間にどんどん伸びて、20 mほどにもなった。他の例を見ると30 mを超す例も散見される。

 この団地は住都公団が分譲したもので、街路樹等の選定はあまり正しいとは言えない。友人の農学博士に聞くと、「樹種は、関東ローム層に適したものばかりだね。」ということである。すなわち東京近辺に植えて具合の良かったものを適当に並べただけであるということだ。

 このバス停横の5本は伸び過ぎて、近所に迷惑を掛けていた。まず落ち葉である。東隣の屋根に降り注ぎ、それが腐って土になって他のところから来た種子が発芽した。樋は詰まり、屋根が腐って大変な被害である。

 民法では飛来物に関しては免責になってはいるが、それは適切な管理のもとでの不可抗力的な飛散を想定している。これは明らかに管理者である市の怠慢であるので、被害者は市に抗議をしていた。

 ようやく5本のうち2本を伐採し、3本を10 mの高さで切った。この木は先端の成長点を切り落としても、横から伸びる可能性が高いそうで、時々切り落とす必要があるそうだ。

 

  

公園の木が倒れた

根本が腐っている

歩道の方まで飛び出している



 犬の散歩の途中、20 cm径ほどの木が倒れていた。根本が腐っている。斜めに生えているので、重力に抗えなかったのだ。よく見ると反対側の木も斜めでしかも腐っている。市役所に連絡するとすぐ処置に来てくれた。課長氏は、「切ったものは例によって貰って戴けますか。」と聞く。

 最近は筆者のところに連絡が来る事がわかっているので、すでに貰い手を探してある。ある程度のリストが出来たので、順に貰い手に伝えている。

生木は重い


 少なく見えるが、黒い袋の向こうにも太いものがある。この程度のものでも 200 kg はある。市が、隣接市町と作っている清掃組合に持ち込むとかなりの金額が必要で、それを節約したい。一方で、薪を欲しがっている人はかなりいる。

 そういう人は薪を買っているのだ。一締めあたり800円程も出して買う人もいれば、タダで集めることに生きがいを見出している人もいる。川で流木を探すのが趣味であるという人さえいる。この人たちの連絡先を持っていれば、ゴミ処理は一瞬で片付く。

 住宅に暖炉の煙突を見つけると、チャンスがあれば意向を聞いておく。ほとんどの人は喜ぶ。最近はカーボン・ニュートラルという言葉が一般化してきたので、薪を燃やすことが良いことと受け取られているのだ。大気温の上昇は二酸化炭素濃度の増加のせいだということになっている。薪は植物が大気中の二酸化炭素を集めて作ったもので、燃やしても二酸化炭素の絶対量は増えないという考え方だ。それが本当に正しいのかどうかは分からないが、量の増減には変わりがないという点だけは正しい。

またキノコの季節

移植ごての長さは 250 mmであるから大きさの見当は付くであろう。質量は1.2 kgもある


 昨年キノコをかなり退治(正確には採取)したので、今年は出にくいと思っていたが、急に雨が多くなった。夕立が降った次の日に行くと、凄まじい量のキノコがあった。

 幸いにも、去年採ったところには少ない。生えていない訳では無いが少なくなっている。ということは今年も頑張れば来年はもう少し減るかも知れない。大きな袋を持って行って、10 kg近く採取する。家に持って帰って、コンポストに投げ込む。

 結局、今年は20 kgほど採った。コンポストは満杯になるが、その中では良く腐って、ペースト状になる。そこに庭の草などを放り込むと堆肥化が急速に進む。

 このキノコは腐りやすく、非常に嫌な臭いがする。だからこそ、出たらすぐ採っている。

まちづくり協議会を設立するということ

 いよいよ、まちづくり協議会を設立することになった。3年前、我々は剪定業務を市から請け負う時に、まちづくり協議会設立準備委員会を発足させることになった。それは市からの条件の一つであった。自治会連合会では駄目で、この組織でないと契約できないと言われたのだ。かなり頑張ってきて、剪定グループの結束も強くなった。税金を節約して、より良い仕事をする。その結果、自治会館を自力建設するという目標を実現できる。参加している人達は、自ら進んで参加して来た人達なのだ。このグループの人たちは、正しいまちづくり協議会の精神をよく理解している。

 市に行って、すでにまちづくり協議会を設立した地区の規約を見せてもらった。かなり愕然とした部分がある。二つ見て、二つともそうだったから、手本となるものにそう書いてあったのかもしれない。今までの自治会連合会と市の間に、まちづくり協議会が挟まっている。これは他の地区の人から聞いている二重構造である。なんの意味もない。指名制で組織されている自治会連合会を消滅させなければ解決しない部分が多いのだ。しかも、まちづくり協議会を構成している代議員(評議員などの名称もある)は、地区の各団体の長を集めて22人も居る。この人達に払う人件費だけで相当な金額になるだろう。その金は生きるのだろうか。

 我々の組織は連合会を発展的解消させ、自治会連絡会にする。他の団体と同格にするのだ。まちづくり協議会事務局は4人で切り盛りする。彼らはまちづくり協議会に所属するグループに対して中立である。流行りの言葉で言えばステークホルダー(利害関係者)ではないということである。こうしておかないと、正しい運営にはできないと思う。

 法律にも強いメンバーで、各グループとはある程度の距離を置き、正しく査定してお金を渡し、そのお金が正しく使われたかを監査する。どんなに小さなグループでも、他と対等な扱いをする。こうすれば、小規模なボランティア団体であっても、活動は活性化出来るはずだ。

 このような組織形態はあまり例がない。正しく機能するようになると、大きな効果をもたらす筈だ。 

「この指とまれ」方式の採用

 繰り返し書いたように、突然やりたくない仕事を背負い込んでもやる気は出ない。なるべくおとなしくして、1年が過ぎるのを待つ人が多いのは、仕方ないだろう。しかしそのような人にも、自治会連合会は報酬を払う。その金は果たして「生き金」だろうか。

 その金を必要とする人に渡せば、いろいろな意味でお金が生きてくるはずだ。総務省の発表している文章を読むと、まさにそのことが書いてある。ボランティア活動をやりたいと思っている人が、自ら手を挙げて参加してくれればどれほど良いだろう。

 地元では消防団に参加している人が、防災委員会を立ち上げたいと申し出ている。監視カメラを付けることを考えてくれている人もいるので、防犯委員会はすぐ立ち上がるだろう。どちらも経験の長い人で、理屈がわかっている人達だ。

 その他、地元には他にもボランティア組織があるそうだが、まだ接触できていない。高齢者の住宅の樋詰まりの解消などの、簡単な作業を手伝って上げられる組織も欲しい。

 まちづくり協議会が発足すれば、かなりの人達が参加してくれるはずだ。